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「かたふね」の身上はコクのある旨口。
昨今もてはやされている淡麗辛口タイプに比べるとふっくら丸く辛さと調和した甘味があります。本来日本酒は味があるもの、 口に含んだときにパッと深みが広がり喉元でスッと切れる。そう言う幅のある酒が理想。需要はあってもゴクゴク飲めてしまう水のような酒は造りません。
また、原点にこだわり「米」の特徴をより引き出すため、一反につき八俵以上作らないよう契約農家にお願いし、原料からの味のレベルアップを図っています。 日本酒は日本の一つの文化、 時代に流されず個性を大切に守り育てていきたい。 そして、土地に生まれ風土と共に成長し、生き続けていきたいです。
「潟舟(かたふね)」は幕末頃の創業の頃よりの名で、砂丘に点在する「潟」と「上小舟津(かみこふなづ)」(漁舟の船着場)の「舟」に由来します。近辺の柿崎から直江津付近には学術的に注目されるほど潟沼が多いため、この砂丘にて雨水が濾過され、豊富で良質な地下水となり、最適な醸造用水となります。
製造石高400石以下と若干少ない「潟舟」ですが、幕末創業の頃より醸造高のほとんどを越後上越、高田や直江津の舌の肥えた客の多い地域へ出荷しており、この長年の時間の中で酒好きに愛される確かな技術が培われました。
明治40年10月に行われた新潟県酒造組合聯合会第一回酒類評議会で授与された褒状も現存しています。
「潟舟」はコクと丸みがあり五味の調和した旨口酒。本当の日本酒を味わっていただきたいと思います。
・スタッフ紹介
竹田 成典…創業は慶応2年と幕末の頃からつづく竹田酒造店の9代目代表。
歴史ある故郷の地酒「潟舟(かたふね)」を守り続けていくため妥協は許しません。
体のためにと始めたジョギングはついに2010年3月に東京マラソン出場&完走を達成する。
竹田 春毅…竹田酒造店の専務であり、10代目を受け継ぐため現在父である9代目のもとで勉強中。
-かたふね蔵人衆-
杜氏 小林 義男…上越市柿崎区馬正面出身
前杜氏力石から「潟舟酒造り」の意志を継ぎ、2010年11月から新たに杜氏として迎えられた、ほやほやの杜氏です。当蔵では10年目。大変手先が器用で蔵の中の設備はたいがい作ってしまいます。
ちょっぴりせっかちな所もありますが、たいへん教え上手でリーダーシップもある優秀な指揮官です。
渡邉 二三男…上越市柿崎区坂田新田
小林杜氏より1年遅れて当蔵に来ましたので、当時とは長い付き合いになります。酒造りはとても神経をつかうピリッとした空気になってしまいますが、そんな中いつもひょうきんに蔵の雰囲気を柔らかくしてくれる、欠かせない人材です。腰痛をもっているのでそこが心配。
横田 哲治…上越市柿崎区芋島
2010年から潟舟つくりに参加。とにかく真面目で、腰の低い丁寧な仕事をしてくれます。一緒にいても落ち着いた優しい雰囲気を醸す方です。ただ今、杜氏に付いてモトの勉強をしていて、かなりしぼられています。
片桐 優作…上越市柿崎区芋島
2011年から入った新人。年も現在25歳と若い!彼の加入で一気に平均年齢が62.5歳から50.7歳にまで一回り下がりました(笑) 力作業はとても助かります。
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上越市大潟区は、大小6つもの湖沼があり、全国的にもひとつの地域にこれだけの湖沼があるのも珍しいとする”潟”のある地域です。 ”潟(かた)"とは、海の湾に自然の力がはたらいて砂州が形成され、その砂州によって外海から分離されて湖沼化した地形のことをいいます。朝日池、鵜の池をはじめとした湖沼群の周りには珍しい動植物や歴史(遺跡)が残されており、はるか縄文時代の風景を感じることができる学術的にも貴重な自然環境といえます。潟の特徴である砂地の濾過作用のおかげできる、きれいな水と森があることからを「水と森の町」として慕われています。また冬には朝日池で白鳥やハクガンを見ることができます。